Blog

June 11, 2018

ザ・ウェルズそして日英ダンス協会が
毎年行う夏の
コンテンポラリーダンス講習会で紹介してきた、


リー・スマイクル率いる
ショーディッチ・ユース・ダンス・カンパニー。

イギリスで唯一、
公的な補助を受けない
独立したユース・ダンス・カンパニーだ。


レガット・スクール・フォー・バレエ&コンテンポラリーダンス校長

リー・スマイクル氏。

SYDの創設者だ。


リーが校長を務めるレガット・スクール・オブ・ダンスのある
ブライトンのアート・フェスティバルで上演するということで、
ロンドンから特急電車で南へ約1時間、
夏のリゾート地としても人気のブライトンまで行ってきました。


ブライトンは海辺のリゾート地。夏は夜10時近くまで明るい。

7月30日~8月4日

この地でブライトン・インターナショナル・

バレエ&コンテンポラリーダンス・サマースクール

が開催される。

会場は元教会を改装して、
市民の芸術活動の場となっている建物。

スタジオでもなく、プロセニアムでもない会場でしたが、
ヘンゼルとグレーテルが森に連れて行かれるまでのプロローグは、
彼らの家を模したセットを背にしたフロアーを
観客が囲むようにして鑑賞するところから始まります。

悪役はいつも面白い!(魔女に仕えるカラス役)

こういうのって、
ダンサーと観客との距離が極端に近くて、
物語の中に取り込むには、とても有効な手段ですね。

彼らが森に連れて行かれてからは、
隣接するやや広めのスペースへ移動
(祭壇が置いてあるべきところ)
今度は少しだけ離れたところから、物語を見守ります。


継母の正体である魔女、
魔女に仕えるカラス(後から寝返る)


そして子どもたちを助けるウサギが登場するという
題材の童話を少し捻った作品ですが、

両親のデュエット、
魔女のソロ、
カラスのデュエットなど、


ところどころに見応えあるダンスが散りばめられていて、
あっという間の1時間でした。


私にとっては、久しぶりに再会する
若いダンサーたちが
舞台にも観客席にもいて、
彼らの活躍を聞くのも嬉しい夕べとなりました。


既にランベールやプレイスを卒業してヨーロッパで活躍する元SYDメンバーにも再会!
ダブルで組まれた今回のキャスト。
拝見した出演者は、
ノーザン・スクール・オブ・コンテンポラリーダンスの修士コース「Verve」の卒業生2名、
ロンドン・コンテンポラリーダンス・スクール(...

June 10, 2018

1)THE TITLE IS IN THE TEXT
振付:Javier de Frutos
音楽:Scott Walker

2018年4月27日(金)
バレエ・ボーイズ:”Fourteen Days (14日間)”
@サドラーズ・ウェルズ劇場(ロンドン)


Ballet Boyz "Fourteen Days"公演ポスター2018年4月
公演は2部制
前半は「バランス」と「アンバランス」をコンセプトに創作

された4つのオムニバス

舞台中央に置かれた巨大なシーソーを使い
様々な形状を取りながら
バランスを取ったり崩したり。

音楽は街中の音やノイズ、会話やメロディーの混ざったもの。
時おりの大音響が緊張感を増して面白い。
見ていて飽きない楽しい作品。
去年ロイヤル・バレエ・スクールを卒業した
ショーン・フラナガン
小柄な身体の身軽さを存分に生かすことのできる作品
Good choiceだったんじゃないかな、バレエ・ボーイズ

 
2)HUMAN ANIMAL
振付:Ivan Perez
音楽:Joby Talbot

花柄のシャツに黒のショーツを履いた男性たちが
ステップを変えながら
円をぐるぐる走っている作品
うーん、来シーズンにはパリオペに振り付けることになっている
ペレスの作品としてはどうなんだろう?
1日でできそうな作品だった。


3)US
振付:Christopher Wheeldon
音楽:Keaton Henson

今回の大金星
ウィールドンはロイヤル・バレエの振付家でアリスや冬物語が有名
作曲家タルボットとの組み合わせには食傷気味だったので
ヘンソンの美しい音楽が心地よかった

男性二人のデュエットは
終始流れるようなムーブメント。

単に同性愛のロマンティシズムや
エロティシズムに陥らず


二人の間の愛情や信頼
二人であることの意味を深く表現していた
本当に美しい作品で、

ウィールドンのデュエットは
間違いないことを再確認した幸せに浸った瞬間でした。


たったの8分間だったけれど
是非もう一度みたい作品。
ダンサーの上手さも格別。

4)THE INDICATOR LINE
振付家:Craig Revel Horwood
音楽:Charlotte Harding
ただひとつ、よく意味のわからなかった作品(笑)
突然ブロードウェイを出されても、
うーん
と唸らざるを得ないもの。


折角クロッグ...

June 9, 2018


2017年に構成された
ホフェッシュ・シェクターの
ジュニアカンパニー公演「SHOW」を観てきた。
 


開始5分くらいは、
お決まりのシェクターのムーブメントで始まり。
背中を丸め手を少し上に上げて進む、
その独特なムーブメントは、
ややもすると徳島の阿波踊りみたい。
 

ただ重心はあくまでも下にあり、
上半身は脱力していることが多い。
ホフェッシュは一言でいえば、
「COOL(カッコいい)」
 

会場のリリックシアター(ハマースミス)は小さいながらプロセニアム式のしっかりした劇場


 

ブレイク作品となった
Political Mother(ポリティカル・マザー)、
↑いよいよ日本公演のウワサ!

そしてSUN(サン)と立て続けにヒットを飛ばして
確実にファンを増やしてきた。
 


2016年のロイヤル・オペラハウスの
新作オペラ「オルフェオ」では、
長編オペラに振り付ける偉業
(これは実に面白かったし、
オペラファンならずも観に行く
多くのダンスファンを魅了した!)


2017年にはGrand Finale(グランド・フィナーレ)では、
「え?引退するの?」なんていう憶測をよそに、
その大げさな題名に相応しい
人々の人生の終焉を見せてくれた。
 

「グランド・フィナーレ」は
ダンサーにとっては青あざが絶えない
過酷な舞台だと思う。
 

全身の力を抜いて床に倒れる、
そして引きずり回されて踊らされる死体
という振付が強く印象に残る作品だった。

きっと今のホフェッシュの流行りは
「骸(むくろ)」
なんだろう。
 

ジュニアカンパニーの面々も、
たくさんアザを作らされていた!
でもあのホフェッシュの作品を踊れるんだから
全然へっちゃらだろう。
 

シグニチャーのムーブメントは
最初の数分と、
時々現れる群舞。

いやあ、かっこいい。
 

でもこれだけではアザはできません!

首を切られる者、
猟銃で撃たれる者、
首を捻られ
その場に崩れる者。
全ては「SHOW」の一部。
 

一度殺されても
「立ち上がって、隣のダンサーを撃ち殺す(または首を切る)」
を繰り返すシーンが果てしなく続くが、
まるでアメリカのTVシリーズ
「ウォーキング・デッド」を見ているよう。

(もちろん立ち上がるのはゾンビではなくて、
それまでと同じ普通の人間)


ホフェッシュ・シェクター2のメンバーは
8名の精鋭

連続殺人現場の合...

June 16, 2017

ストラビンスキーのバレエ曲と言えば「春の祭典」が有名ですが、彼の三大バレエにはその他、この「ペトルーシュカ」そして「火の鳥」があります。

いずれも20世紀初頭、ディアギレフのバレエ・リュス、そしてニジンスキーという天才アーティストによって生み出された革命的なバレエでした。

ストラビンスキーの楽曲自体は30分ほどですが、勅使川原さんがアップデイトダンス#46として発表した「ペトルーシュカ」は、人々のざわめきやノイズから始まり、ペトルーシュカに春の祭典の音も聴こえてきて、かなり面白く編曲してありました。勅使川原さんが「不快」と表現される音楽ですが、それはつまりペトルーシュカの憧れる人間のもつ「汚い部分」を象徴しているようです。見ていても、聞いていても、心をザワザワと落ち着かなくさせる技は、さすがです。

大きな白い襟を耳の上まで立てたような衣装を身に着けた勅使川原さんの演じるペトルーシュカは原作と同じ人形。心に溢れる情熱や憧憬は、思うように動かぬ身体の中で蠢き、閉塞感に苛まれ、そんな苦しみさえも表情に出すことができません。もうここの勅使川原さんの動きの饒舌なことと言ったら目が離せません。

真っ赤な衣装に身を包んだ佐東利穂子さんの踊り子(人形)が現れて、美しく、妖しく踊っても、ペトルーシュカはその周りをぎこちなく動き回るだけでした。

当時は必要だったと思われるバレエの意味不明で派手な演出よりもずっと原作に近づいた、悲しくて、痛ましくて、ちっとも美しくない勅使川原さんの「ペトルーシュカ」。

あと7回もある公演の中で、どんな風に深化していくのでしょう。
というのもアップデイトダンスの楽しみ。

(2017年6月15日@カラス・アパラタス)
 

June 12, 2017

さて、横浜バレエフェスティバル2日目です。

直前まで仕事のミーティングがあり、駆け付けた公演でしたが、昨日と同じ静かなプロローグで、外界と隔絶された楽しいダンスの時間が始まりました。

プロローグの先頭バッターは昨日、衝撃の日本デビューを飾った、オーギュスト・パライエ。暗めの照明に後ろ姿で両手を広げた途端、県民ホールの広い舞台が彼に独占されたようでした。こんな存在感、プロでもなかなか難しい。

「Start from the end」(フランチェスコ・クルチ振付・日本初演)は、とても繊細な感情を示す作品。身体と比例して、その存在感も半端なく大きいけれど、柔軟で表現豊かな身体からは、彼の中の繊細さも感じ取れて、まだ学生とは信じ難い、細やかな感情表現が素晴らしいダンサーでした。今後どんな風に成長するのか、本当に楽しみです。

第1部のフレッシャーズガラは第1日目と同じく、これから世界で活躍するであろう、才能あふれるダンサーたちのガラです。「パリの炎」では、今年の出演オーディション優勝者の松浦祐磨と、同準優勝者の大岩詩依が、しっかりした技術力に支えられた溌溂とした踊りを見せてくれました。

今日のジュンヌバレエは、男性が入れ替わり、オーギュスト・パライエが出演。

大きな月の周りをたくさんのキラキラ星たちが踊っている感じで、とても可愛らしかった。

第2部はワールドプレミアム

「薔薇の精」を日本で見るのは初めてだったけれど、二山治雄、竹田仁美のふたりとも、とても初々しい演技でした。彼ららしい演技でしたが、個人的にはもう少し色香の漂う薔薇が好きかな…。

シェルカウイの「Mononoke」を2回観ることができたのは幸せ。

物の怪というと、禍々しいものだけれど、音楽も暗くなくてむしろ幻想的。不思議の世界を見せてもらった感じでした。加藤三希央うまいなあ。こちらもいつかヨーロッパで観れると思うと楽しい。

あ、「Que Sera」の一部、ほんの10分を発表してくれた柳本雅寛と熊谷拓明のおふたり。1時間20分の全編が見たい人は高円寺へどうぞ!14日~18日まで。横浜で観たっていうと、何かいいことがあるそうです。

2日目は第3部のワールドプレミアムもありました。

芸術監督を務める遠藤康行の作品「3 in Passacaglia」。舞台上に3本の縦線を描くように眩しい白色灯が置いてあります。遠藤さんはもちろん、新国立の八幡顕光...

Please reload

Featured Posts

夏だ!コンテだ!:英国コンテンポラリーダンス・講習会のお知らせ

June 21, 2018

1/2
Please reload

Archive
Please reload

Follow Me
  • Grey Facebook Icon
  • Grey Twitter Icon
  • Grey Instagram Icon
  • Grey Pinterest Icon

千葉県浦安市日の出1-3-17-301

toiawase@jbda.tokyo

Tel: 047-720-3356
(​株式会社 The Wells内)

© 2017 by the Japan-British Dance Association.