「ダンスって愛なんだ。」イディオット・シンクラシー公演に寄せられた感想から。

イゴール&モレーノの「IDIOT-SYNCRASY イディオット・シンクラシー」公演の後には、たくさんのコメントが寄せられました。
ダンスの専門家ではない方々からの、率直なご感想です。
「頭を空っぽにして観る」ことが、この作品の本質を見極めるために必要だったのかもしれません。でもほんとは「なーんだ、コンテってこうやって楽しめばいいんだ!」と世界が広がったことを嬉しく思っていただいただけで、私たちの企画は大成功なんです。
それは私たちが3年前に受けた衝撃を同じだから。
*コンテンポラリーダンスというと、難解だと思う人が多いけれど、これは単純なリズムとタップでできている。でも、それを正確に刻んでいく体力とテクニックには度肝を抜かれるし、やがて気がつくと愛が溢れ出して魂に語りかけてくる。
誰もが、自分と同じリズムで生きている人を求めているんだ。
同じことをするだけで楽しい。
そしてシンクロした動きの中で、2人は向き合う。
小さい頃から求めてた。
今、それを抱きしめる…。
ダンスって愛なんだ。 *とっても不思議なダンス公演を観てきました。 ていうかこれってダンスなの?って感じの、まさにイディオットな動きがずっと続くんです。
途中で「振る舞い酒」までありましたし。
でも、観ているうちに何だか頭の中のタガが外れたような気分になってしまいました。 もう、何でもアリでいいんだ〜って叫びたくなるような…。 それでいて感覚はいつもより鋭敏になってしまって、ちょっとしたことも可笑しくて笑ってしまうんです。
普段何かを感じたり考えたりしている部分より、もう少し奥の、より原始的な感覚を呼び覚まされた気がします。
コンテンポラリーダンスって最新鋭なイメージですが、それが逆に原始的なところに回帰しているのが面白いなと思うのです。 いつにない刺激をもらった1時間でありました。
*イゴール&モレーノ「イディオット・シンクラシー」、震えるアカペラから、撥ねて撥ねて、廻って廻って、そして抱擁へという展開に胸が詰まって涙が出そうになった。一人ひとりが idio(t)syncratic でいられる社会であるように心から願わずにはいられなかったが、現実は明るくない。
*ロンドンでイディオット・シンクラシーを観ることができたというのは素晴らしい経験だったなあ。ほんとにふらっと連れてってもらっただけなのに、あの衝撃。コンテって楽しいんだと思った瞬間。