三鷹天命反転住宅とコラボ(!?):Neon Dance
イギリスのコンテンポラリー・ダンス・カンパニー、ネオン・ダンスが笹川財団の支援を受けて日本で新作のリサーチをしている、と言う情報をいただいたので、早速、偵察に行って来ました。
場所はJR中央線の武蔵境駅からバス10分+徒歩5分という、とても、とても住宅地な場所にある、とんでもなく奇怪な建造物、三鷹天命反転住宅、というところでした。
住宅地に住宅が建っているので、何も大袈裟にすることはないのですが、恐らくこの写真を見たら皆さん納得。

これが本当に建っていて、おまけに中に人がちゃんと住んでいるのです。
作った人は荒川修作+マドリン・キンズ。建築家のご夫婦です。
人は必ず死ぬっていう天命がありますが、
「天命反転」要するに、「死なない」住宅です。
この家には「ヘレン・ケラーのために」という副題が付いています。
奇跡の人、ヘレン・ケラーを讃えるためにお二人が作ったということです。
部屋の床は全て凸凹です。
転ぶ!と思うでしょ?
でもこれが、上手いこと土踏まずにフィットして、とても安定感があるのです。
疲れた足には、まるで竹踏みのような効果が!

そして、マドリン・ギンズのこの住宅制作に関する言葉が録音されて残っています。
「We have not decided to die.」(死なないことに決めました。)
死なないって決められるんだ、自分で。
本当に?
そして、その言葉とテーマを作品にしちゃおうと考えたイギリス人がいたというから、またびっくり。
ネオン・ダンスが着手したのは「Puzzle Creature」
カンパニーはこれまでも写真家や作曲家など様々な芸術家とコラボしていて、劇場だけに収まらずサイトスペシフィックな作品も発表しています。
出来上がるまでには、まだ数カ月かかりそうということですが、これは楽しみ。
どんな天命反転にたどり着くでしょうか?
乞うご期待!
