横浜バレエフェスティバル - Aプログラム

横浜バレエフェス、Aプロです。
バラエティ豊かな楽しい2時間でした。
プロローグは各出演者が一瞬ずつスポットライトを浴びて出演作品を踊る。
初めから派手な演出の多いガラ公演にあって、静かな始まりが嬉しい。
クラシックは、ドンQ(バジル)、バヤ(女性ソロ)、バヤ(ソロル)、ジゼルPDD、眠りPDDなど。第1部では若いダンサー達が超絶技巧を披露し、第2部ではプロが余裕と貫録を見せていました。中でもオーストラリア・バレエ版「眠れる森の美女」の王子を踊ったチェンウ・グオは素敵なダンスール・ノーブル。王子様はこんな風に踊って欲しい!という私の願望をしっかり押さえていました。明日は「海賊」での技巧も見せてくれるようです。
楽しみにしていたシェルカウイの「Mononoke」は、さすが隙のない振付。
初演の加藤三希央が柔軟性と瞬発力を駆使して、不可視だが確かにある「気配」を好演していました。とても好きな作品。
マルティネズ振付の「SOLI-TER」はオーギュスト・パライエのソロにアレンジしてありましたが、まだまだ若いこのダンサーの表現力が素晴らしい!2m近くあるという長身の長い手足。そして柔らかな背中。カンヌ・ロゼラ・ハイタワーの学生さんらしいが、名前を憶えておきたいひとり。
公演劇芸術監督の遠藤氏率いるジュンヌバレエの作品は、モーツァルトのキラキラ星変奏曲を蛭崎あゆみさんの生演奏で楽しみました(^^♪ 若いダンサーに難しいことは課さないけれど、確実なダンスで変奏曲を見せる遠藤氏の手腕が素晴らしかったです。
第2部のハイライトはマッツ・エックの「ジュリエットとロミオ」
シェイクスピアの戯曲もジュリエットが先に書かれていたので、原点に帰って創作したという作品。2014年スウェーデン王立バレエ団のロンドン公演で木田真理子さんのジュリエットを観て以来、いつかまた、、、と思っていた作品でした。
ジュリエットの湯浅永麻と、ロミオのアントン・ヴァルドヴァウワーの二人は、技術、表現力、共に素晴らしく、息もぴったり。しばし若い二人の歓喜溢れる愛の世界を堪能しました💛
ケ・セラ~柳本の場合~は、竹内まりあの「駅」をテーマ曲に10分間の「人生模様」。
笑いって涙とも紙一重。必死だから可笑しいし、必死だから悲しい。
コンテンポラリー・ダンスって、ひとそれぞれ色んな表現方法があって、好きに理解できるから、やっぱり面白い。
横浜は遠いので、やっぱり寄り道も楽しまないと。
ということで、山下公園とか中華街とか。。。
さて、明日はBプロ。
(2017年6月9日@神奈川県民ホール)


