ランベール・スクール・オブ・バレエ&コンテンポラリー・ダンス:学年末公演
ロンドンの南西、トゥイッケナムにあるランベール校の公演を拝見してきました。

新たに出来た校内のスタジオシアターでの開催です。
客席は100ほどの小さなシアターですが、
雰囲気は十分。
コンテンポラリー・ダンスを楽しむための空間ですね❤
12演目あるプログラムは、
レパートリーの改訂版、学生用にプロに委嘱したもの、学生の振り付け作品に
それぞれバランス良く配置されていました。
「Devide by Zero」(Didy Veldman、新作)
「White Heat」(Dan Wagoner、改訂)
「Senex Puerum Portabat」(Magnus Westwell:1年生)
「City Petal」(Edward Arnold and Hannah Mason、改訂)
「Sketch」(Rebecca Foster:2年生)
「La Campanella」(Janna Lee、新作)
「Broadwalk Ghosts」(Mark Bruce、新作)
「Glint」(Richard Alston、改訂)
「Mask on」(Joey Barton:1年生)
「Evening Dances」(Tom Schiling、改訂)
「Relapse」(Nick Ventura:3年生)
「Cedar Shakes」(Darren Ellis、新作)
ランベール校はバレエとコンテンポラリー・ダンスを50/50で教えると聞いていますが、
ラ・カンパネラとイブニング・ダンスはバレエ作品。
女性はトゥシューズ、男性はタイツで踊ります。
ランベール校の特徴は、そのバレエとコンテンポラリー・ダンスをうまく融合させているところかなと思います。
今回のプログラムもすべて音楽が使われ、無音やノイズ、といったものは見られませんでした(唯一、3年生の作品の冒頭が無音でした)
音楽に合わせた流れるようなムーブメントが多く、
尖った印象もなく、
「Broadwalk Ghosts」のゾンビたちでさえ、なんだか美しくて愛おしい。
「City Petals」を踊った(恐らく)3年生の二人は、テクニックの素晴らしさと同時に、とにかく美しいデュエット。
パフォーミング・アートというより、フィジカルなダンスが全面に出されている印象です。
夏の講習会にアシスタントとして来日するジョーイ・バートンのソロ作品は「Mask On」
宮崎駿の「ハウルの動く城」の主題曲をバックに、
様々な表情を見せてくれます。
やっぱり面白いのを作るなあ。
5-6分の短い作品でしたが、とても個性的でジョーイらしい小品でした。
(なんだか身体が一回り大きくなったような、ジョーイとの再会!まだ成長中?)

こちらも夏のパフォーマンスで披露していただく予定です。
エイミといい、ジョーイといい、
それぞれ新しい地で、しっかりと勉強し、才能をさらに伸ばしている様子は
きっと師匠リー・スマイクルも大満足でしょう(笑)
講習会でこの二人と一緒に踊りたい!って思った方、
残念だったのは日本人の学生さんの姿がひとりも見られなかったこと。
2,3年生が中心の公演でしたが、どうしたのかな。。。

(2017年7月10日:ロンドン・トゥイッケナム:Anya Linden Studio Thatre)
付け作品と